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1on1ミーティングとは何か?比較でわかる1on1の役割・目的

1on1ミーティングという言葉の認知が広がっている一方で、中には「1on1ミーティングとは一体何か?」とピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
従来のミーティングと一見似ているものの、中身は大きく異なる1on1ミーティングを、業務ミーティング・評価面談と比較をしつつ、理解していきましょう。

部下中心の場 - 業務ミーティングとの比較 -

まずは上司部下間でのミーティングの主である業務ミーティングと比較してみましょう。
業務ミーティングは、主に、業務中心の話が展開されます。
上司:「目標に対して、今の進捗はどうですか?」
部下:「はい、その点については・・・」
と、上司視点で業務の進捗確認をすることが一般的です。
結果として、上司の知りたい情報を知ることができる一方で、部下の悩みや課題、関心どころとは、異なった箇所のアドバイスが渡される可能性があります。

一方、1on1ミーティングは、部下中心の場であるという特徴が挙げられます。
例えば、
上司:「本日、話したいトピックはありますか?」
部下:「今抱えているタスクで、フィードバックを頂きたい点があります・・・」
と、部下の話したいトピックで話が展開されます。

時には、
「次のプロジェクトのアサインについて、取り組んでみたいことがあるのですが(未来の相談)」
「今の業務で手が止まってしまっているので、解決策を考える壁打ちにご協力頂けますでしょうかか?(課題解決の壁打ち)」
等、部下が話したいことを対話の中心にし、ミーティングが実施されます。
これにより、部下の悩みや課題を把握し、関心どころに焦点のあたった支援をすることが可能です。

これらの違いは、ミーティングのゴールの違いから生まれています。
業務ミーティングは、最終的な業務の目標達成がゴールです。
そのため、ミーティング終了時に、目標達成に向かった解決策を出していることが重要になるため、知見のある上司主体で、指示やアドバイスを渡すケースが多くなります。
一方、1on1ミーティングのゴールは「継続した結果、部下が自立的に行動できること」がゴールです。
そのため、短期・長期の様々な課題に対して、部下自身が思考し、解決策を考えることができるようになるための支援を、ミーティング内で実施することが望ましいと言えます。

評価に直結せず高頻度で実施 - 評価面談との比較 -

続いて、近年多くの会社で取り入れられている評価面談についても比較してみましょう。

評価面談は、半年に1度や通年で1度などの期間で、評価を部下に通達するという役割のミーティングです。
フィードバックを根拠に、来期の計画を立てるなど、次の期への仕切り直しを図る場として取り入れられています。
一方、1on1ミーティングは、週次~月次など実施頻度が高く、評価には直結せずに実施する場と言われています。
高頻度で実施することで、継続的な成長支援が可能となり、タイムリーなフィードバックが実施可能です。
また、評価とは関連せずに実施されることにより、本音での会話が比較的やりやすいと言われています。そのため、普段では言いづらいような悩みや課題を率直に上司と共有できるというメリットがあります。

評価面談と1on1ミーティングは組み合わせて実施するケースも多く見られます。
「組み合わせて実施したことによって、タイムリーなフィードバックが可能になった」
「本音での対話が増えたことによって、最終評価の納得度があがった」
等の声が多く寄せられます。

▼1on1ミーティングと評価面談の組み合わせの事例を見たい方はこちら

【東急株式会社】1on1の継続で社員の自己実現を達成する──長期的視点で取り組むキャリア形成施策

まとめ

上記の話をまとめると、
・1on1ミーティングは部下中心の場であり、継続して実施することで、自立的に行動できる部下を育てることが目的である。
・1on1ミーティングは、週次〜月次など実施頻度が高く、評価とは関連せずに実施する。
という2点を押さえておきましょう。